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2011年10月11日 モーツァルト

2ヶ月以上も放りっぱなし・・・
ほとんど自然消滅になりかけていたこのブログですが、久しぶりの更新。
(次回はいつになるのやら・・・)

さて、ピアノですが、このところモーツァルトにはまってます。
やっているのは相も変わらずトルコ行進曲つきソナタなんだけど、これがすごく楽しい。



バッハとかベートーベンだと、常に探りながら、考えながら弾いているような面があるのだけど、モーツァルト
の場合、音楽とその後ろにいるモーツァルト自身(背後霊?)が、奏者を茶化したり、おちょくったりしながら、
勝手に誘導してくれる感じ。

こういう感覚って他の作曲家にはない。
モーツァルトの曲を弾いていると、この人は作曲することが本当に好きだったんだなぁと思う。
他の作曲家の場合、多かれ少なかれ音楽に仕えている、奉仕しているという感じがするのに、モーツァルトの
場合、音楽と戯れている感じ。曲を書きながら、作曲家自身、嬉しくてたまらなくて、それを誰かに伝えたい・・・
と思っているような・・・。

聴き手や弾き手を楽しませようとして書かれた曲はたくさんあるけど、作曲家自身が楽しみながら書いた曲って
滅多にいないんじゃないかな。

でもモーツァルトの場合、無理も衒いもなく、自由気ままに音楽が流れる感じ。
特に長調の曲は、うけをねらって書いたわけじゃないのに、曲全体にユーモアが溢れていて、弾きながら頬が
緩んでしまうこともしばしば。

だからこのところ、調子が乗らないときや欝状態のときに弾くのは決まってモーツァルト。
Fにそう話すと、「モーツァルトを流すと植物でさえ発育が良くなるというくらいだからね」という返事。

実際にはかなり大変な人生を歩んだとは言え、こういう天上に舞い上がるような幸福感に満ちた曲を書けた
モーツァルトはすごく幸せな作曲家だったと思う。
by yokusia | 2011-10-12 05:32 | 音楽
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